研究会 (2001 年 9 月 21 日)
日時: 9/21(金) 14:30〜18:00
場所: 九州大学大学院 情報科学研究院講義棟 2階
812-81 福岡市東区箱崎 6-10-1
講演: 1. 状態依存スケーリング法による非線形ロバスト制御設計
-- やさしい概念から一般化まで --
伊藤博(九州工業大学情報工学部, 14:30〜16:00)
2. サンプル値制御理論によるディジタルフィルタ設計とCD音声復元
山本裕(京都大学情報学研究科複雑系科学専攻)
懇親会: 18:30〜
天神にて
講演概要:
1. 状態依存スケーリング法による非線形ロバスト制御設計
-- やさしい概念から一般化まで --
伊藤博(九州工業大学情報工学部, 14:30〜16:00)
盛んな研究により非線形制御系の設計理論が様々な展開をみ
せている中、最近、状態依存スケーリングという新しいアプローチ
が提案された。本講演では、いくつかのやさしい例題を通して、そ
の状態依存スケーリングの概念を説明する。まず、状態依存スケ
ーリングという道具がどうして必要なのかという一般的背景から説
き始め、もっとも簡単な形で状態依存スケーリングを導入し、その
効果を例証する。最後に、時間の許す範囲で、その概念を一般化
して得られる強力な結果も紹介する。
2. サンプル値制御理論によるディジタルフィルタ設計とCD音声復元
山本裕(京都大学情報学研究科複雑系科学専攻, 16:15〜17:45)
現在のディジタル信号処理では,アナログ特性を直接に設計に反映
することは考えられていない.多くの場合,理想的な帯域制限特性を
仮定し,その上でShannonの理想フィルタを何らかの意味で近似する
ことが多い.しかしながら,最近のサンプル値制御理論の発展により,
アナログ特性を設計仕様に取り組んだディジタルフィルタ設計が可能
となった.ここではその基本的な考え方を示すとともに,設計手法を与
え,併せてCD信号の復元処理への適用例を示す.
Last modified: Thu Aug 4 09:09:00 JST 2005