研究会 (2016 年 06 月 25 日)

SICE 九州支部 制御理論と応用に関する研究会 共催
日時: 6/25(土) 13:30〜17:40
   (開場 13:00)

場所: アクロス福岡 605 会議室
   (九州工業大学のサテライトではありません. ご注意を.)

講演1: 動的スパースモデリングと L1 最適制御
    (永原正章, 北九州市立大学; 13:30〜15:30)

講演2: 粒子群最適化の解析と分散型アルゴリズムへの展開
    (若佐裕治, 山口大学; 15:40〜17:40)

懇親会: 18:00〜
    雑魚屋 福岡天神店
    福岡市中央区天神2-14-8 福岡天神センタービル B1F
    tel: 092-736-8351

参加者: 永原(北九州大), 若佐(山口大), 佐伯, 佐藤(広島大), 西村(鹿児島大), 國松(熊大),
    佐藤(佐賀大), 畑田(福大), 和田, 川邊, 湯野, D. V. Vargas(村田研D) (九大),
    延山, 大屋, 伊藤, 瀬部(九工大)
                            (以上敬称略)

問合せ先: 瀬部昇 (sebe[a]ai.kyutech.ac.jp)

概要

1. 信号処理や機械学習などの分野で「スパースモデリング」と呼ばれる
   手法が近年注目を集めている.スパースモデリングとは,元の信号に
   ある種の「スパース性」を仮定し,非常に小さな観測データから元の
   信号を完全に復元する技術であり,その背景に L1 最適化などの凸最
   適化理論の発展がある.このスパースモデリングを制御の問題に応用
   したものを動的スパースモデリングと呼び,スパースな制御信号を生
   成するための最適制御手法として近年,講演者らによって提案された.
   スパースな制御信号は,アクチュエータを停止させる時間区間を最大
   化することに相当し,このような制御は省エネルギーを達成できるた
   め,広い応用が考えられている.さらに,この最適制御は L1 最適制
   御と密接に関連することが,講演者らの論文によって明らかにされた.
   本講演では,動的スパースモデリングの基礎とその L1 最適制御との
   関連について,分かりやすく解説する.

2. 粒子群最適化(Particle Swarm Optimization: PSO)は目的関数の
   微分情報などを用いない実装の容易な大域的最適化として、さまざ
   まな分野で注目を集めている。実装は容易であるが、PSOアルゴリ
   ズムの中にはいくつかの設定パラメータが含まれており、これらに
   よって、最適化の速度や解の品質が変わり、場合によっては、アル
   ゴリズムが発散してしまう。近年、このようなPSOの設定パラメー
   タとアルゴリズムの挙動や性能の関係を探る研究が行われている。
   本発表では、PSOの性能を解析する研究を概説するとともに、PSOの
   分散型アルゴリズムへの展開に関する研究を紹介する。

Last modified: Sat Jul 2 09:28:30 JST 2016